ドローンの免許制 まるわかり! 丁寧に解説します

2022年10月2日

2022年12月15日



はじめに

 

現場でも混乱しているドローンの免許制度・・・あると有利なの?今すぐ取らないとだめ?取得までの仕組みはどうなってるの?色んな専門用語があって混乱する!!

そんな方多いんではないでしょうか。

我々の様にドローンを専門にしている者ですら「あれ?これどういうこと?」と思うことが多いこの制度、どんな方にもわかる様に解説していきます!

ぜひ今後の快適なドローンライフにご活用ください!

 

 ※随時加筆修正していきます! もし間違いなどありましたらぜひご指摘ください!               


1.「実技・筆記・健康診断」の3点を試験機関で合格すればドローンのライセンス(免許)はもらえる

受講生(ライセンス希望者)試験機関と呼ばれるライセンス(免許)認証試験を統括する施設で

  1. 実技(操縦技術)
  2. 筆記(ドローンに関する知識)
  3. 健康診断

この3点をパスすれば晴れて合格です(ライセンス授与)。内容など気になりますが、まずはシンプルにこの3つの科目に試験機関で合格すれば良い、そこを押さえておきましょう。

2.ドローンスクールの受講は必須ではない、けれど・・・

 ドローンスクール(正式には登録講習機関といいます)に通わないと「ライセンスを受けることはできない」と考えてしまいますが、実際はそうではありません。あくまでドローンスクールへ通うことは任意です。

ライセンスが欲しい方は、

  1. ドローンスクールに受講して、試験機関で受験する
  2. ドローンスクールに受講せず、試験機関で受験する

この2択を選択することになります。

それでは、ほぼ大半の方が選ぶであろうドローンスクールを受講、卒業した場合の解説をしていきます。

3.ドローンスクール(登録講習機関)を卒業した場合は「実技」が免除

この一覧からもわかる通り、ドローンスクール卒業者と卒業していない方の大きな違いは「実地試験」の有無です。ドローンスクール卒業生は

 

  1. 筆記(ドローンに関する知識)
  2. 健康診断

 

この2つ、実技免除の2教科での受験が許可されます。本来なら試験機関が確認する実技試験をドローンスクールが確認することで受講生の技術を担保するというわけですね。

 

4.もし不合格だったら、理由は教えてもらえない!? ドローンスクール(登録講習機関)を受講するメリット、デメリット

 これは未確認情報ですが自動車免許と同様に「不合格」だった場合、試験機関は合否判定のみ通達して、なにが足りなかったかは教えてくれないだろうと言われています。

個人的な意見ですが、これが一番ドローンスクールに通うメリットになるのではないかと思います。ドローンスクールでは事前に筆記対策の模試を行うことができるため、一発本番をしなくても良い & 間違えたところの答え合わせができるのでしっかり対策をとることができます


5.ドローンスクールには筆記試験をしないところもあるので注意が必要

上の表はあくまでわかりやすくするための例ですが、筆記試験を実施するかどうかはドローンスクールの方針で異なります。ここはぜひ通う前に確認してくださいね。重要ですよ!!

難易度は各ドローンスクールの運営方針によりますが、本番で簡単に合格してもらうためにわざと難しくするところから同様の難易度にするところなど色々と出てくるはずです。

 一方デメリットは値段

その一方でデメリットは強いていうと「料金」設定の部分があるでしょうか。料金は各ドローンスクールによって大きく異なってくると考えられます。仕方がないとはいえ、けっこうな金額になることは予想されるのでこのあたりは難しいところです。


ついに国家資格となったドローンの免許

一等、二等とあるけどその利点は?

難易度は?

 

民間免許(資格)は無効になると聞いたけどほんと!?

詳しく解説します!

3.ライセンスは2種類 一等と二等があり、一等が難しい。95%の人は二等で事足りる

ライセンスは2種類しかなく、

 

  1. 一等ライセンス(大型自動車免許のようなもの)
  2. 二等ライセンス(普通自動車免許のようなもの)

です。

ライセンスで何が違うのか詳しくは後述しますが、ライセンスにより飛行できる機体や操縦できる場所や時間帯(いわゆる飛行形態)が違ってきます。当然、取得が難しい一等の方が二等よりもカバーされる条件が広いです。

 

じゃあ一等ライセンスを取得した方がオトクなのかというと意外にもそうでもなく、ドローン愛好家の方から業務で利用される方の95%以上はおそらく二等ライセンスで事足りるはずです。

 

このライセンスの一等、二等の話がでてきたときに私(今井)は単純に「そんなら一等の方とっておけばいいな。なんかカッコいいし」と思ってましたが正直今現在(2022年10月1日)は一等いるのかな?と思っています。

 

私はドローンを飛ばして8年目になりますが、正直一等ライセンスを必要とする条件になったことはほぼないです(そうならないように対処できてました)。

 

我流で合格できるのか?という課題はある

その一方で我流で合格できるのか?という現実的な問題があります。高校や大学受験も予備校や塾に行かなくても直接試験日に出向いて受かることは仕組上はできますが、現実的にどうなんだろう?というのは皆さんも経験あるかと思います。まさにそんな感じですね。

 

自動車の免許も自動車学校に通わず直接免許センターで受験して受かることもできますが、あんまりそういう方はいませんよね(たしか自動車学校に行かない方の合格率は5%前後だったはず)。

 

おそらくドローンもそんな感じになるのだと思います。

0.ドローンの免許制についてよくある大きな誤解

ドローンの免許に関して色々な憶測が飛び交っていて、私も理解していく上でかなり混乱しました。

そこで、よく取り上げられている「誤解」をまずはリストアップしました。

  1. 免許がないと飛行できない、というわけではない。
  2. 「免許」という言い方もいいけれど、正確には「技能証明書」で、関係者は「ライセンス」という言い方をしている(ことが多い)
  3. 2022年12月5日からライセンス制がはじまるけれど、従来の「許可証(左側の画像)」も共存する。だけど、「許可・承認書」はどこかのタイミングで無くなり全てライセンス制になる
  4. ドローンスクールにいかないとライセンスがとれないわけではない(我流でもできる人はできる)
  5. 急いでとらなくてもそこそこ大丈夫(2022年10月現在)

 

 

次は免許の内容などについて詳しく解説します