熱赤外線画像活用例

ソーラーパネルの点検

一番身近な事例はソーラーパネルではないでしょうか。

落ち葉が乗ってしまうだけで発電効率は下がってしまうほどソーラーパネルは繊細です。

落ち葉が乗っているのなら目視でもできますが(それでも人が歩いて回って確認するのはしんどいです)、配線が切れていたりなんらかの理由で異常発熱している部分や逆に温度が低い部分は目視では不可能です。

※ソーラーパネルの裏側にある配線が小動物にかじられてしまい異常発熱していた、なんて例もあります

ですが、空からの熱赤外を使った撮影なら一度に手間もかからず、確実に異常箇所を発見出来てしまうので非常に効率的です。


植生・湿地の調査

左:カラー画像(赤の点線は熱赤外線画像の撮影範囲) 右:熱赤外線画像

ちょっとわかりにくいですが、湿地調査の時の画像です。

熱赤外画像のオレンジ色の部分は撮影範囲の中で温度が高いことを示していますが、その中にポツポツと水色の部分があるのがわかりますか?この部分は水分が非常に多いので湿地の植物としてはすごく都合のいいところなんです。

とは言っても水分が多すぎるとそれはそれで生育がうまくいかないのが難しいところ。

熱赤外線画像とカラー画像を同時に撮影して水分条件を分析、現地にて植生の専門家の方が生育状況を判断します。

  • ドローンでの分析
  • 現地で専門家が分析

この2つを行い、湿地の植物にとって本当に必要な環境をデータ化し環境保護につなげていきます。

ドローンと言えど万能ではないので、目視の作業も必要なんですよね。